今回の展示にあたり、三重県いなべ市でいなべの木にこだわり活動しているいなべ自然学校(イナスク)の出口省吾氏にいなべ市北勢町阿下喜の檜をわけて頂きました。
曾祖父様が明治時代に植林された山に30年ほど前から整備のために入られ、出口氏ご自身で間伐、除伐を行い、およそ3年前に伐採された樹齢100年を超える阿下喜の檜です。
前回の展示の際にもやりたかった「い草」の座面。
外観もペーパーコードより、さらに素朴になり、素地の檜ととても相性が良いように感じました。
白い檜に緑のい草、そして香り。製作途中もおおいにノスタルジックな気持ちになりました。
い草で編まれた座面はペーパーコードよりも柔らかくふっくらとした座り心地。色は緑からじょじょに飴色に経年変化していくので(畳表の経年変化と同じ)椅子全体が同じような色合いに変化していき統一感が出てきます。
3本脚のスツールは阿下喜の檜の表情を伝えるために板座面に。スツールはもちろん、サイドテーブルとしてもお使いいただけます。
こちらのスツールも展示で大変好評でした。ありがたい限りです。
三重の木の椅子展4を通じての感想はまたあらためて書こうと思います。